トップ中学受験私立中学公立中学高等部合格実績講師紹介合格体験記お母さん・保護者の声お問い合わせ

2018年11月11日

塾選びのポイント②

こんにちは。
中学受験・高校受験・大学受験・個別指導・小論文対策なら興塾びっくりマーク
塾長の小林です。

今回から、塾選びの視点についてお話しします。まず、一番気になるのが、集団授業か、個別授業かの選択です。

普通、集団授業と個別授業の違い、というと、人数の違いをイメージします。個別授業は、家庭教師や塾の授業でも、1対1の授業と考えられています。ただ、個別授業といいながら、1対3でも個別授業といっている塾もあります。できる生徒が3人いて、公立中のように全部の学校が同じ教科書を使い、ほぼ同じ進度で授業が進む場合は、1対3でも全く問題ありません。かえって複数いた方が、切磋琢磨して、いい結果が出ます。

ところが、公立中でもレベルの違う生徒同士の場合や、私立中学のように教科書もテキストもばらばら、という場合は、1対3では個別のメリットは半減します。1対1が一番いいといえばいいのですが、月謝が高くなります。個別の場合、1回の時間数と毎月の回数によって月謝が決まりますが、大体1時間4~5千円です。高校生ですと、1時間5~6千円です。東京あたりですと、1時間1万円というところもあります。

中学生の場合、主要5教科をやる場合、集団授業より効率がいいので、全体の授業時間は少なくてすみますが、それでも1回2時間、週2回は必要ですので、7~8万円はかかります。金額を抑えるために、1回1時間、週1回とする場合もありますが、それでは効果が出ません。中途半端になります。受講科目を不得意な科目に絞って、授業時間を減らすことも考えられますが、得意科目ももっと伸びるので、やはり、5科目はやるべきです。1対2でも、1対1とほぼ同じ効果が出ます。1対2の方が、1対1より月謝も多少、安くなるかもしれません。

小学生の県内の中学受験の場合は、小4、小5の段階では、個別は必要ありません。小6になって、集団授業をやりながら、弱い科目だけ個別をやるのは効果的です。また、小6の9月過ぎに受験勉強を始める場合は、基本的には個別をやるしかありません。他の子供達と前提となる基礎知識が全く違うので、他の子供達と一緒に勉強できるはずがないからです。ただ、過去問ができる段階になったら、他の子供達と、制限時間の中で問題を解く必要があるので、最後は集団授業もやるべきです。

高校生の場合は、内容が高度なので、個別はつきっきりで教えられ、効果は大きいと思います。興塾でも、個別だけをやっている受験生がいます。個別授業は、月謝が高い分、つきっきりで効率よく教えられるので、基本的には、集団授業より効果は上がりやすいのですが、1対1だから必ず効果が出るかというと、そうでもない場合があります。それは、家庭教師や講師の質に大きく左右されるからです。

個別は、その子の学力や、授業のスピードに合わせて、志望校との関連の中で、目標とすべき点数を考えながら、ぴったり教えられるので、教える方は、ある意味ラクなのですが、講師の力で、勉強のペースをつくってやって、宿題も家で解ける問題を、量も考えながらその場、その場で考えて、つくるのがベストです。

ところが、個別という形を逆に利用して、その子に合わせるといいながら、生徒が分からないという部分だけ補習的に教えることを、その子が申し出たこと、やりたいといったところを中心に教えて、それを、その子に合った、たった一つのオーダーメイドといっているところもあります。

小・中学生には、自分で勉強を組み立てる力はありませんから、これは、やめた方がいいです。自分で分からないところを考えて、自分で勉強の方法を組み立てられる生徒は、勉強ができるので、個別授業は必要ありません。

また、1対3までを個別と称して高いお金をとっているところは、ほとんど自習になっている場合が多いものです。まして、学生や、経験の浅い講師が、本部の研修を受けて、本部が指定したテキストをマニュアル通りにやって、宿題も、テキスト1冊の中から、順番に出している場合は、個別授業のメリットは、あまりないと思います。1対1だから、必ず成績が上がる、と考えるのは禁物です。

これに対し、集団授業は、月謝は安いのですが、できる子供は集団でもいいのですが、できない子供の場合、説明も一斉で、分からないところを全部教える時間もないので、行っている意味がないと思います。集団の中で、クラス分けをしても、その中で集団なので、できない子は、できないままだと思います(子供の向上心にもよりますが)。

また、集団でやっている場合、特に大手予備校の場合、学校の授業の内容より、かなり先に進んで教えますので、学力の低い生徒には、なおさら無理です。

富士高に進学するような生徒は、塾に通わなくてもできますから、塾に行く必要はあまりないのですが、公立の中3の場合は、学調や実力テスト、入試がありますので、傾向と対策のためには、塾に行った方が絶対にいいです。どんな生徒でも、進路指導も含めて、塾は必要です。集団授業でもいいです。

こうみてくると、個別か集団かは、高い月謝を払えるなら個別の方がいいのですが、講師の質にもよるので、講師と生徒の人数の関係だけを考えるのではなく、実質的に、その子の学力、成績、学校の授業のスピード、志望校等を考えて、その子に合ったプリントを、その子のためにつくって、宿題も、できる範囲のものを考えてつくって、授業中の様子、答案の内容も全部見て、間違ったところは全部教えることが、個別といえます。

その意味で、1対1だけが個別ではないと思います。実質的意味の個別授業ができるのは、1対1は当然できますし、集団(1対1ではなく、講師1人に対して、複数の生徒がいる場合)でも、できる生徒が多ければ、できない子がいても、1対5くらいまでは可能ですが、それ以上は、実質的意味の個別は、小学生の県内の中学受験の国語を除いて、できないと思います。

学力がそろっていて、同じプリントをやる場合は、10人位までできます。でない場合は、1対1の個別授業を併用するといいと思います。



お問い合わせはお電話で
0545-62-6755
高校受験 中学受験 学習塾 富士市



同じカテゴリー(教育理念・指導方法)の記事画像
新年度にあたっての勉強
合格おめでとう。
受験
合格の春と新学年の始まり
興塾と保護者
冬期講習の季節
同じカテゴリー(教育理念・指導方法)の記事
 新年度にあたっての勉強 (2024-04-19 14:00)
 合格おめでとう。 (2024-03-15 14:00)
 受験 (2024-02-17 14:00)
 合格の春と新学年の始まり (2024-02-10 14:00)
 興塾と保護者 (2023-12-12 14:00)
 冬期講習の季節 (2023-11-30 14:00)