2018年06月24日
東海大翔洋から先生方が来て下さいました
こんにちは。
中学受験、高校受験、大学受験なら興塾

塾長の小林です。
過日、6月14日(木)に東海大静岡翔洋の村上校長先生と小笠原先生、橋本先生が興塾に来て下さいました。もう少し早く書きたかったのですが、夏期講習の日程を考えたり、入塾を希望する保護者の方との面談等で時間がとれず、このタイミングになってしまいました。
さて、村上校長先生は、静岡翔洋の改革に本部から来た先生で、静岡県以外の中学、高校を長く見てきているので、ある意味客観的に、静岡県の私立学校の入試も含めたいろいろな問題点が分かっています。そして、翔洋の良い所、悪い所もよく分かっています。(翔洋に限らず、県内の私立は表向き看板にしている良い点だけでなく、うまくいっていない点も多くあります。)
客観的にものを見ようとする姿勢が素晴らしいと思います。
客観的なので、私の話にもよく耳を傾けてくれますし、歯切れが良いです。学校の先生方や職員の方にとってはうるさい校長かも知れませんが、それは当然のことで、うるさいと思う方がおかしいのです。翔洋を変えようとする想いは強いと思います。
そもそも、翔洋のような規模の大きい学校の校長先生がわざわざ塾に足を運ぶことは稀です。できたばっかりの学校で、これから生徒を集めなければならない学校ならいざ知らず、翔洋は実績もある学校です。その点だけをみても、村上校長先生の心意気が分かります。
また、興塾から翔洋の中学・高校に進学した子供達の事を話したのですが、生徒のことをよく知っていますし、何とか良くしようとしてくれます。中学、高校と、翔洋は相当な人数がいるので大変だと思います。
さて、県内の私立学校は、中高一貫のメリットを活かして、高2までに高3の内容を終わらせるのか、そうではなく、公立と同じようなレベルの教科書を使って同じようなスピードで授業を行うかに分かれます。もう一つは、翔洋や日大三島、不二聖心のように系列の大学がある学校か、星陵や雙葉、聖光のように高校で終わり系列の大学がない学校です。さらに、スポーツが盛んで全国大会を目指すような学校かそうでないかに分かれます。
県内の私立で、スポーツもすごくて勉強もすごい学校はありません。静高でも野球部等は、成績には目をつぶって全国から生徒を集めます。なかなか、勉強とスポーツを本当に両立させるのは難しいと思います。まして、中高一貫で授業のスピードを上げて、勉強もスポーツもやって、系列の大学がないという場合は相当大変です。中途半端に終わる可能性が大きいと思います。
翔洋は公立の中学、高校と同じ内容の教科書を使って同じようなスピードで授業をします。基本的に、内申5段階で、3の生徒です。ただ高校は、上位に優秀な生徒がいて、静大や県大に進学する子供もいます。そして、一番の特徴は、東海大学があることです。
昨年度も、翔洋高校の約57%が東海大学に進学し、22%が他大学に進学しています。東海大学には医学部や海洋学部、観光学部、体育学部、健康学部やパイロットになるための学科もあり、多彩です。一般受験で進学する場合は、富士高あたりからでも合格できないところに、内申が3だった普通の生徒が進学できるメリットは大きいと思います。翔洋もスポーツが盛んなことは有名ですが、授業のスピードは公立と同じなのでスポーツと進学の両立ができる可能性は高いと思います。
東海大学の附属高校は全国に14校あるのですが、高3のはじめに約4000人の東海大学の附属高校生だけの模試があって、その順位によって志望の学部・学科に入れるかどうかが決まります。350位以内だと医学部に進学できる可能性があります。
東海大学の附属高校の中でも、翔洋高校は首都圏外にある附属としては、上位者の割合が高いようです。また、他の附属は東海大学に進学する割合が大きいのですが、翔洋は57%と低く、その分、静大等の国公立や他大学に進学する生徒の割合が高く、これは村上校長先生の考え方もあるようです。バスを無料化したのも村上校長先生です。
ただ、中高大と一貫していますので、東海大学に進学できるという、ある意味ぬるい感覚もあるので、大学のない私立の生徒に比べると勉強に対する貪欲さに欠ける面もあります。正に一長一短です。
ですから、静大、県大を含め、他大学に進学する生徒がある程度いた方が良いかも知れません。そのバランスが難しいと思いますし、村上校長先生も考えている点だと思います。
大学の進学実績をうたっている学校でも、まん中より下位の生徒はそれとは無縁ですし、私立大学の合格者数は、優秀な子が何校か合格すれば水増しになります。また、もともとできる子が集まっていれば合格実績が良くなるのは当たり前です。保護者の方も、表面だけでなく、どういうレベルの子で、どういう目的で、将来何をするのか、よく考えて進路を決めた方が良いと思います。
そして最後は、学校の責務と同時に、親の意識、子供の意識の問題で、親の責任、親の心の在り方が問題です。進路を決める時、いろいろ学校を実際に見てきた方が良いと思います。
なお、翔洋は来年度からインターネットでの出願ができるとのことです。
最後になりましたが、村上校長先生、小笠原先生、橋本先生、遠方よりわざわざ来て下さいまして、一時間以上もお話をさせて頂きましてありがとうございました。翔洋も、良い所もたくさんあると同時に改善すべき点もあると思います。組織をまとめるのは大変だと思いますが、トップである村上校長先生の責任と期待は大きいと思います。どうか、子供の為に良き学校として翔洋が発展するよう願っています。村上校長先生、頑張って下さい。
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Posted by ケンゾー先生 at 15:13
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