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2019年02月11日

県外高校受験体験記

こんにちは。
中学受験・高校受験・大学受験・個別指導・小論文対策なら興塾びっくりマーク
塾長の小林です。

今年度の静岡県内の中学受験は全て終了し、県内の私立高校入試も2月5日、6日に試験が実施されました。

今回、中学受験については、翔洋の先生方に、いろいろ御連絡させて頂き、御相談をさせて頂き、大変、親身に対応して頂きました。また、高校受験については、星陵高校の先生方に御相談させて頂き、大変お世話になりました。

子供達にとって、1つの人生の岐路の中での、よりよき選択を考え、興塾として、できる限りのことをしました。両校の先生方には、心より、感謝申し上げます。本当に有難うございました。

さて、これからは、県立高校の入試、大学の一般受験を残すのみとなりました。興塾では、静岡県内の富士高、清水東、富士東等の県立高校はもちろん、東京の都立高校を受験する生徒もいますし、広島の県立高校を受験した生徒もいます。

このような状況の中で、同じ高校入試でも、都道府県によって、必要な知識は同じでも、出題形式が違うので、過去問をしっかりと、最低10年分を解くことが必要だと改めて痛感しました。

その中で、子供達が出題者の出題の意図を見抜く力が必要であり、その為には、塾の講師が過去問を分析し、パターンと出題の意図を、どう子供に教えるかが大切になります。同じ過去問を見ても、講師の分析能力の違いで、教え方も違い、子供達の理解度も違ってきます。

親や子供達には、その違いは分かりません。当然です。だから、塾に通っているのです。普通は、自分が通っている塾の教え方が一番いいと思っていて、それが当たり前と思っていることが多いと思います。

違います。他を知らないだけです。

出題の意図(問題に答える、ということ)が分かるには、それなりの問題量を、良い問題を使って解くことが必要ですが、それが分かってくると、高校生になっても、一人で考えて勉強できる子供になります。また、そういうことを、講師もくり返し子供に教え、意識づけすることが必要です。

分かっているようで、みんな、本当のところは分かっていないと思います。過去問の分析能力が低いからです。私が大学受験、いろいろな国家試験を通じ(私は、50歳の時に保育士の試験も受けました)、長い経験の中で、納得してきたもので、結果も出してきました。

今回、いろいろな事情から、広島県の県立高校を受験する中3の生徒が、去年(平成30年)の12月に入塾を希望して、お母さんと2人で興塾にやってきました。中3の12月になって、何の為に塾に来たのか不思議でした。それまで、中学の3年間、塾には全く通っていないということで、高校受験にとって、最も大事な夏期講習も、何もしていませんでした。

興塾にやってきたのは、3月初めの入試まで、残り3ヶ月の時です。中1、中2の中身は、すっかり抜けているはずです。私は、頭の中がクラクラしました。どう考えても、いくら興塾でも、合格させるのは無理だと思いました。

話を聞くと、興塾に来る前に、個別の塾を体験したり、いろいろ探したそうです。最後に、興塾にたどり着いた、という訳です。私は、お母さんと、その中3の娘さんを前にして、30分以上考え込んで、入塾の許可を出しませんでした。責任が持てないからです。

適当にうまいことを言って、お金だけもらって、やっぱり塾に来るのが遅かったから合格できないのは当然でした、とは言えないからです。(本人に聞いた、体験に行った塾の対応は、ひどいものでした。ただ、それが普通の塾の対応ですが。)

30分以上、お母さんと娘さんの顔を見ていましたが、お母さんは訴えるような顔をしていますし、娘さんも、私の顔を見つめています。私は、娘さんの顔を見ていましたが、その目は、キレイでした。

私は、決めました。

2人に、「あなた方は、バカじゃないですか。今頃になって、今まで何もせずにやってくるなんて。お母さんも、子供が塾に行きたくないと言っていたとしても、子供は判断できないのだから、親が決めて、塾にやるべきだった。間違っています。でも、もうしょうがないから、今からできることを、最大限、合理的に考えてやります。ただ、合格の保証はできません。でも、塾として、精一杯やります。」と伝えました。

そして、週2日の通常授業と、個別授業を週2回やること、1月頃の学力を見て、5科目の学力試験での合格が難しいと、こちらが判断した場合、2月には、中学校の授業を休んででも、毎日、塾に来させるかもしれないことを伝えました。それが、入塾の条件です。

その後、すぐ、興塾では(お母さんが持ってきた最近5年分の過去問では足りないので)、古い広島県の県立高校の入試の過去問を手に入れて、分析をし、過去問の解説を、その子のためにつくりました。

また、理科、社会は予想通りの学力なので、塾の中の授業だけでは教えきれない、ということで(何しろ、中3の3年間分を3ヶ月でやらなければならないからです)、講師が、無料で見れる理社の映像授業を探し出し、それを家で見るように指示しました。

また、広島県の場合、内申点の計算方法が、静岡県と違うことや、定員の20%を小論と面接で採り、残りの80%を、3月初めの5科目の学力試験で採ることが分かりました。静岡県とは、入試の内容や、合格のさせ方も違っていました。

小論の倍率は2倍以上あり(2倍ということは、半分が落ちるということです)、学力試験の倍率も、静岡県の県立の入試より高いことが分かりました。

過去問をやらせた結果、学力試験で合格するのは、相当大変だということも分かりましたので、できれば、小論と面接で合格させたい、と思い、小論は2月初め、学力試験は3月初めなので、その日程を考えながら、小論の練習と、英語、数学などの学力をつけることを併行しながらやりました。バランスが難しいものです。

そして、小論の過去問については、お母さんが1年分しか持っていなかったので(広島県の学校や教育委員会に聞いても、分かりませんでした)、興塾の講師が、東京の国会図書館まで行って、広島県の県立高校の小論の問題を、5年分も見つけてきました。

小論だから、何が出題されるか分からない、と思うかもしれませんが、そうではありません。表面のテーマは異なりますが、本質的に要求するものは、共通点があります。過去問1年分では分かりませんが、最近の6年分があれば、何とか、出題の意図をつかめますし、子供に、そこを意識することを伝え、目的を持って、小論の練習ができます。

大学受験の小論は、志望学部に関する細かい知識も必要になりますし、字数も違います。高校受験の小論は中3ですし、字数も多くないので、子供にとっては難しいかもしれませんが、要求されているものは、講師からみると、割と易しく、短時間で上達が可能です。

要求される字数を見れば、出題者の意図が分かります。簡単に言うと、根本的には、高校受験(中3生)に問われていることは、細かい知識ではなく、人間性です。これから大人になって、人の為になれるような人間かどうか、正しい知識を持っているか、素直で努力ができる子かどうかです。普段のしつけ、教育が大切です。

後は、時間内にまとめていく練習ですが、興塾では、課題を出し、それを添削、指導しました。本人も必死ですから、だんだんと上手になりました。お母さんも、こちらの指示通りにやってくれました。

小論と面接の試験は2月1日で、発表が2月6日でした。発表の前日、本人には、小論がダメだったら、2月は、学校を休んで塾に来ることも必要だと伝えました。そうしなければ、3月の学力試験で、合格することが難しかったからです。

広島県の小論の合否は、本番の小論の成績と、特殊な計算方法で出された内申点の合計で決まります。内申点は、安全と言える内申点ではありませんでした。少し、足りないのです。小論の倍率は2倍です。半分の人が落ちます。本人は、練習の時は時間が足りなかったのですが、本番では、時間に間に合ったそうです。

心配しましたが、見事、合格しました。本当におめでとう。がんばりました。お母さんも必死だったと思います。お母さんは、何度も広島に行きました。広島の手土産を興塾に届けてくれました。その想いは、私たちにも伝わりました。

それから、私の指示がなくても、パッと国会図書館まで、小論の過去問を探し出しに行った担当講師も立派でした。他の塾ではあり得ないことだと思います。

命がけでやりました。でも、これが普通だと思っています。ですから、この時期、入塾を希望する保護者とそのお子様と面談することが多く、他の塾の話を聞く機会が多いのですが、興塾から見ると、今まで聞いた全部の塾が、手抜きです。宣伝だけで、本当の中身がありません。気をつけて下さい。

今、合格した後、高校に行ってからの勉強について教えています。課題もでました。がんばりましょう。

以上、ウソのような本当の話です。



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