2025年02月25日
高校入試と高専について
こんにちは。
中学受験・高校受験・大学受験・個別指導・小論文対策なら興塾
です。
県立高校の入試倍率が、先週発表されました。最近は、富士高等の進学校の倍率が下がり、合格しやすくなっていると思います。10年位前は、50人~80人位不合格となっていましたが、この頃は、多くて、20人~30人程度です。富士高の理数科は、定員割れすることが多くなっています。これは、私立高校単願の生徒が増えているからだと思います。
静岡県の場合、私立高校は、ほぼ内申点が合格基準で、入試は、形だけに過ぎないのが実情で、特に単願の場合は、願書さえ出してもらえれば、実質、合格したと同じなので、生徒にとって、楽な一面があります。
今年の県立高校入試は、3月5日(水)です。
興塾では、富士高等の県立高校を志望する公立の中学生の為に、今年から、5科内申合計20以上(5科目オール4以上)の生徒は、特待生として、週2回、5科目の月謝を33,000円としています。必ず志望校に合格し、さらに学力向上と、勉強の方法論を身につけられると思います。
ただ、興塾の方針は、生徒数を少なくして、月謝を高くする、という事なので、特待生の枠も多くはありませんが、興塾の授業で、学力は、今までの実績通り、向上すると思います。
ところで、通常は、2月初めに私立高校の入試があり、3月初めに、県立高校の入試がある、というのが普通ですが、理系が好きで将来も理系の職業につきたい子供は、高専を受験するのも良いと思います。
高専は、知っての通り5年間あり、卒業する時は、20歳になっています。理系の優秀な生徒が集まっていて、就職率も100%で、力のある即戦力として、引く手あまたです。
最近は、大学に進学する生徒も多く、大学3年から編入します。高専を卒業しただけでも優秀な人材なのですが、大学まで卒業すると、無敵な人材になると思います。
本当に、日本の技術を支える、日本にとって大事な人になります。
高専の入試は、1月に推薦入試があり、2月10日前後に学力入試があります。
1月の推薦入試は、内申点と面接だけです。内申点で、ほぼ決まりです。富士高と同じような内申点が必要で、9教科合計で40以上が目安となるかと思います。
2月の学力入試は、5科目のテストの実力勝負です。沼津高専の場合、英数国理社の5科目100点満点ずつで採点し、数学と理科は、持ち点を1.5倍しますので、5科目合計が600点満点になります。それに、内申点を160点満点として加算して、合否が決まります。
内申点が160点分ありますが、内申9科がオール5で160点ですが、オール5の生徒は、1月の推薦入試で合格しているので、2月の学力入試を受験する生徒は、9科でオール4程度の子供が中心だと思います。9科でオール4だと、内申合計が36なので、県立高校だと富士東のレベルです。
同じ内申36でも、高専を受験する生徒は、数学、理科が優秀で、他の科目、特に技能教科が普通という場合が多いので、同じ内申36でも、中身が違います。
ですので、高専の2月の学力入試は、内申に多少影響を受けますが、基本的には、学力の一発勝負という事になります。ただ、数学と理科が1.5倍されるので、数学、理科が得意な子供に限りますし、入学してからも、数学、理科が苦手では卒業できません。授業中の態度や、提出物の関係で内申が低い子でも、2月の学力入試で、逆転の可能性があります。
例えば、内申9科合計30ですと、入学可能な県立の工業系では、富士地区では、吉原工業しかないのですが、高専に合格できる可能性があります。
学科にもよりますが、沼津高専の場合、5科目の入試の合格点数の目安は、7割です。7割ですので、600点満点で420点です。これに、内申点が加味されます。
7割ですので、それなりにレベルは高いのですが、平成28年から、それまで記述式の解答だったのが、マークシートになり、入試問題も、基本的な問題が多くなり、勉強しやすく、対策が立てやすくなっています。それと、高専の学力入試は2月なので、私立高校、高専、県立高校と、すべて受験可能なので、受験のチャンスが広がります。
今年、興塾でも、2月の学力入試で見事、高専に合格した生徒がいます。この子は、中2の10月に入塾しました。ですので、中1の分野の知識が、抜けていました。英語、社会と理科については、半分以上は覚えていませんでした。
(塾には、なるべく早く来て下さい。)
中3になっても、英語、社会、特に英語は、すぐには学力、成績は上がりません。中3の夏期講習で、一通り、中1からの分をやり直したのですが、まだ足りません。ただ、数学と理科に才能がある、ということは、見抜いていました。学校で習った知識ではなく、自分で考えて、答えを出そうとする意識があり、その力があると思いました。間違っている答えでも、センスが光るのです。
興塾は、一人一人の答案の内容や、意識をみますので、すぐに気がつきました。
この子の場合、例えば数学で50点満点(市内の公立の中3は、50点満点です)で、40点だとしても、才能は、45点以上なのです。また、文系科目は、塾に来るまでの穴が多く、技能教科も含め、内申はすぐには上がりません。学校の提出物の問題もあり、数学、理科の内申も、定期テストの点数の割に、低いものでした。
高専を受験しようとする生徒としては、内申だけみると、万事休すの状態です。塾の12月の面談で、お母さんと話し、高専は受験したい、できれば、県立高校ではなく、高専に行かせたい、という事だったので、興塾としても、最善を尽くす事にしました。
中3の冬休みは、ほぼ毎日冬期講習ですが、冬休みが明け、学校が始まってからは、2月の学力入試まで、学校が終わったらほぼ毎日、塾に来させました。(この補習の分の月謝はもらいません。)
5科目の配点と、時間と、能力のバランスと、苦手な分野の内容を全て考え、過去問と宿題の調節をし、本人を励まし続けました。
私は、数学と理科を担当していたのですが、英語と社会の負担を考えながら、数学と理科の点数は1.5倍されるので、その絶妙なバランスで、宿題の量とやる順番を毎週、指示していました。文系の担当講師は、英語、社会で相当大変だったと思いますが、やり切ったと言っていました。
一人一人に合わせた個別の授業と、よく言いますが、興塾では、それが当たり前です。それと、本当に、一人一人に合わせているかどうか、形だけ、一対一になっていて、中身は、そうではない事が多いと思います。一人一人に合っているかどうか、その塾の認識、レベルによって変わるので、保護者の方は、よくよく注意した方がいいと思います。
ともあれ、本人も一生懸命やって、結果を出しました。努力をする事が大事だという事を、結果が出たことによって、より、実感として分かったと思います。
これから、高専に進学し、仕事をして、人の為になれる人間になって欲しいと思います。よく、がんばりました。
お母さんも、めちゃくちゃ裕福でもない中、他に比べ高い月謝を出し、興塾に賭けてくれたのだと思います。お母さんも、いろいろあったと思いますが、これからの人生に希望を見いだせて良かったと思います。また、がんばって下さい。
本当にドラマのような、でも本当の話です。皆様も、理系が得意な子供でしたら、高専を考えてみて下さい。いいかもしれません。

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県立高校の入試倍率が、先週発表されました。最近は、富士高等の進学校の倍率が下がり、合格しやすくなっていると思います。10年位前は、50人~80人位不合格となっていましたが、この頃は、多くて、20人~30人程度です。富士高の理数科は、定員割れすることが多くなっています。これは、私立高校単願の生徒が増えているからだと思います。
静岡県の場合、私立高校は、ほぼ内申点が合格基準で、入試は、形だけに過ぎないのが実情で、特に単願の場合は、願書さえ出してもらえれば、実質、合格したと同じなので、生徒にとって、楽な一面があります。
今年の県立高校入試は、3月5日(水)です。
興塾では、富士高等の県立高校を志望する公立の中学生の為に、今年から、5科内申合計20以上(5科目オール4以上)の生徒は、特待生として、週2回、5科目の月謝を33,000円としています。必ず志望校に合格し、さらに学力向上と、勉強の方法論を身につけられると思います。
ただ、興塾の方針は、生徒数を少なくして、月謝を高くする、という事なので、特待生の枠も多くはありませんが、興塾の授業で、学力は、今までの実績通り、向上すると思います。
ところで、通常は、2月初めに私立高校の入試があり、3月初めに、県立高校の入試がある、というのが普通ですが、理系が好きで将来も理系の職業につきたい子供は、高専を受験するのも良いと思います。
高専は、知っての通り5年間あり、卒業する時は、20歳になっています。理系の優秀な生徒が集まっていて、就職率も100%で、力のある即戦力として、引く手あまたです。
最近は、大学に進学する生徒も多く、大学3年から編入します。高専を卒業しただけでも優秀な人材なのですが、大学まで卒業すると、無敵な人材になると思います。
本当に、日本の技術を支える、日本にとって大事な人になります。
高専の入試は、1月に推薦入試があり、2月10日前後に学力入試があります。
1月の推薦入試は、内申点と面接だけです。内申点で、ほぼ決まりです。富士高と同じような内申点が必要で、9教科合計で40以上が目安となるかと思います。
2月の学力入試は、5科目のテストの実力勝負です。沼津高専の場合、英数国理社の5科目100点満点ずつで採点し、数学と理科は、持ち点を1.5倍しますので、5科目合計が600点満点になります。それに、内申点を160点満点として加算して、合否が決まります。
内申点が160点分ありますが、内申9科がオール5で160点ですが、オール5の生徒は、1月の推薦入試で合格しているので、2月の学力入試を受験する生徒は、9科でオール4程度の子供が中心だと思います。9科でオール4だと、内申合計が36なので、県立高校だと富士東のレベルです。
同じ内申36でも、高専を受験する生徒は、数学、理科が優秀で、他の科目、特に技能教科が普通という場合が多いので、同じ内申36でも、中身が違います。
ですので、高専の2月の学力入試は、内申に多少影響を受けますが、基本的には、学力の一発勝負という事になります。ただ、数学と理科が1.5倍されるので、数学、理科が得意な子供に限りますし、入学してからも、数学、理科が苦手では卒業できません。授業中の態度や、提出物の関係で内申が低い子でも、2月の学力入試で、逆転の可能性があります。
例えば、内申9科合計30ですと、入学可能な県立の工業系では、富士地区では、吉原工業しかないのですが、高専に合格できる可能性があります。
学科にもよりますが、沼津高専の場合、5科目の入試の合格点数の目安は、7割です。7割ですので、600点満点で420点です。これに、内申点が加味されます。
7割ですので、それなりにレベルは高いのですが、平成28年から、それまで記述式の解答だったのが、マークシートになり、入試問題も、基本的な問題が多くなり、勉強しやすく、対策が立てやすくなっています。それと、高専の学力入試は2月なので、私立高校、高専、県立高校と、すべて受験可能なので、受験のチャンスが広がります。
今年、興塾でも、2月の学力入試で見事、高専に合格した生徒がいます。この子は、中2の10月に入塾しました。ですので、中1の分野の知識が、抜けていました。英語、社会と理科については、半分以上は覚えていませんでした。
(塾には、なるべく早く来て下さい。)
中3になっても、英語、社会、特に英語は、すぐには学力、成績は上がりません。中3の夏期講習で、一通り、中1からの分をやり直したのですが、まだ足りません。ただ、数学と理科に才能がある、ということは、見抜いていました。学校で習った知識ではなく、自分で考えて、答えを出そうとする意識があり、その力があると思いました。間違っている答えでも、センスが光るのです。
興塾は、一人一人の答案の内容や、意識をみますので、すぐに気がつきました。
この子の場合、例えば数学で50点満点(市内の公立の中3は、50点満点です)で、40点だとしても、才能は、45点以上なのです。また、文系科目は、塾に来るまでの穴が多く、技能教科も含め、内申はすぐには上がりません。学校の提出物の問題もあり、数学、理科の内申も、定期テストの点数の割に、低いものでした。
高専を受験しようとする生徒としては、内申だけみると、万事休すの状態です。塾の12月の面談で、お母さんと話し、高専は受験したい、できれば、県立高校ではなく、高専に行かせたい、という事だったので、興塾としても、最善を尽くす事にしました。
中3の冬休みは、ほぼ毎日冬期講習ですが、冬休みが明け、学校が始まってからは、2月の学力入試まで、学校が終わったらほぼ毎日、塾に来させました。(この補習の分の月謝はもらいません。)
5科目の配点と、時間と、能力のバランスと、苦手な分野の内容を全て考え、過去問と宿題の調節をし、本人を励まし続けました。
私は、数学と理科を担当していたのですが、英語と社会の負担を考えながら、数学と理科の点数は1.5倍されるので、その絶妙なバランスで、宿題の量とやる順番を毎週、指示していました。文系の担当講師は、英語、社会で相当大変だったと思いますが、やり切ったと言っていました。
一人一人に合わせた個別の授業と、よく言いますが、興塾では、それが当たり前です。それと、本当に、一人一人に合わせているかどうか、形だけ、一対一になっていて、中身は、そうではない事が多いと思います。一人一人に合っているかどうか、その塾の認識、レベルによって変わるので、保護者の方は、よくよく注意した方がいいと思います。
ともあれ、本人も一生懸命やって、結果を出しました。努力をする事が大事だという事を、結果が出たことによって、より、実感として分かったと思います。
これから、高専に進学し、仕事をして、人の為になれる人間になって欲しいと思います。よく、がんばりました。
お母さんも、めちゃくちゃ裕福でもない中、他に比べ高い月謝を出し、興塾に賭けてくれたのだと思います。お母さんも、いろいろあったと思いますが、これからの人生に希望を見いだせて良かったと思います。また、がんばって下さい。
本当にドラマのような、でも本当の話です。皆様も、理系が得意な子供でしたら、高専を考えてみて下さい。いいかもしれません。

Posted by ケンゾー先生 at 14:00
│教育理念・指導方法