古代の日本人の性格を知っていますか？

今回から少し、日本人の気質の伝統といったものを考えてみたいと思います。

日本に文字がなかったとされる時代、日本人はどのような人たちだったのでしょうか。

これは中国の正史をみるとわかります。

中国の正史上で、はじめて日本に関するまとまった記述があるとされるのが『魏志倭人伝』です。

邪馬台国と卑弥呼で有名だから皆さんもご存じでしょう。

著者は西晋の陳寿（AD233~297）であり、3世紀（280～290）に書かれたとされています。

そこには倭国の風土や様子、邪馬台国までの行程が示されています。

その一節に、倭人（日本人）について『其の風俗淫ならず、妬忌せず、盗窃せず、諍訟少なし』と記述されています。

また聖徳太子が「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。」

という有名な国書を送ったことが示されている『随書』東夷伝にも、日本人は文明度が高く、

「人頗る恬静にして、争訟まれに、盗賊少なし」＝物静かで争わず、盗人も少ない

「性質直にして雅風有り」＝性格は素直であり上品なところがある

と書かれています。

柿本清美

いかがですか？

古代の日本人の伝統を受け継いでいるものもあれば、現代の方が乱れてきているという気がします。

やはり日本人の良き気質は守りたいですね。

本文は「日本人はなぜ世界から尊敬され続けるのか」　著者　黄文雄　徳間書店　を参考にしました。

柿本晋作