2017年06月25日
子供をどの私立中学に行かせるべきか
こんにちは。中学受験、高校受験、大学受験の興塾です。
今回は静岡県内の私立中学の選択について考えてみたいと思います。
興塾を訪れる保護者の方からよく聞かれるのが、「どこの中学が良いですか」という質問です。
県外ですと多くの選択肢がありますが、県外受験はハードルが高く、小4の時から相当勉強しなければならず、それなりの資質と努力が必要です。それに比べて静岡県内の私立中学は勉強のできる子供でしたら小6の初めから受験勉強をしていれば上位で合格できます。小6の9月頃から勉強を始めても、塾の教え方が良ければ合格できます。(ただ、子供のしつけや考える力を伸ばすためには小4から勉強すべきです。)
全国的に見た場合、開成などが偏差値70以上とすると公文国際が60以上、県内の私立中学は40~45ぐらいです。静附で50~55です。
それでも、公立中学より私立中学に進学するメリットはあります。一番は授業時間が私立の方が多いことです。宿題の量も全然違います。また、いろいろな行事や体験授業もあるので多感な中学生の時代を過ごすには良いと思います。お金をかけた分、子供の教育には良いということです。
そして、保護者の方が一番期待するのは中高一貫教育で授業の先取りをしていることでお子様の学力が高くなるということです。
県内の私立中学には大きく分けて二つのパターンがあります。学力を重視し、公立中学よりレベルが高い教科書を使って公立中学より速く授業を進める学校と、部活もやりながら教科書や授業のスピードは公立中学とほぼ同じで、でも公立中学より授業時間も多く面倒見の良い学校です。
どちらが良いかはお子様の学力や生活、希望する大学・学部によりますし通学時間や指定校推薦の枠の数など様々な条件がありますので一概に言えません。ここで大事なのは、前者のパターンの先取り授業をやっている学校のメリットが活かされているかどうかです。星陵中学や暁秀のアルファ、雙葉、聖光等があてはまります。
例えば、星陵では数学は体系数学を使って(この体系数学は公文国際も使っていますが)、中1は正負の数、文字式が終わり1次方程式をやっていて、シラバスでは連立方程式の計算までが期末テストの範囲です。暁秀のαでは新中学問題集をメインのテキストに使って、正負の数、文字式、1次方程式が終わり、比例・反比例をやっています。公立中学では6月の20日前後の定期テストの範囲が正負の数と、文字式のほんの一部だけです。私立中学は難しいテキストを使ったうえで公立中学の1.5~2倍のスピードで授業を進めています。星陵中学も含めてこのパターンの学校は高2までに高3の範囲を終了し、高3は受験勉強にあてることになっています。これは東京などの超一流校と同じです。全国的に偏差値が40~45、せいぜい50ぐらいの学校が、偏差値が60~70や70以上の学校と全て同じことができるかどうかです。
かなり厳しいと思います。
今のやり方でついていける子供はほんの一部だけです。
親からも、こんなはずではなかったという苦情を聞きます。私達から見ると、テキストの使い方や宿題の出し方、説明の仕方が違っていると思われる事例がままあります。学校の授業の説明がよく分からない、早すぎる、という子供の声も聞きます。良い先生方もいるのですが、中にはそうでない先生もいます。全ての生徒の学力を上げるのは難しいです。子供の資質、向上心等が違うからです。
各私立中学間の競争も激しく、学校の実績を上げるために、どうしても成績の良い生徒に目が行きがちです。また、成績の悪い子供は学校だけの責任でなく子供や親にも問題があります。
保護者の方も、中高一貫校に入れば必ず学力が上がると思わないことです。塾に行かなくても学校で全部見てくれるとは限らないのです。進度の速い中高一貫校に入ってつぶれる子供もあります。自分の子供の学力と性格をよく考えるべきです。
それと、学力重視の中学では例えば学力によるクラス分けをしたら下のクラスの子供には公立中学と同じレベルの教科書とテキストを使って、その中で授業のスピードを上げて中高一貫のメリットを活かすとか、授業料を上げてその分講師の数を増やすとか外部に委託するとかした方が良いのではないかと思います。開成は教科書を使わずに先生方が作ったプリントで授業をしています。
私立の先生方も大変だと思いますが、子供の学力向上と保護者の方の期待がかかっています。静岡県の私立中学が良くなってもらいたいです。
お問い合わせはお電話で
0545-62-6755

今回は静岡県内の私立中学の選択について考えてみたいと思います。
興塾を訪れる保護者の方からよく聞かれるのが、「どこの中学が良いですか」という質問です。
県外ですと多くの選択肢がありますが、県外受験はハードルが高く、小4の時から相当勉強しなければならず、それなりの資質と努力が必要です。それに比べて静岡県内の私立中学は勉強のできる子供でしたら小6の初めから受験勉強をしていれば上位で合格できます。小6の9月頃から勉強を始めても、塾の教え方が良ければ合格できます。(ただ、子供のしつけや考える力を伸ばすためには小4から勉強すべきです。)
全国的に見た場合、開成などが偏差値70以上とすると公文国際が60以上、県内の私立中学は40~45ぐらいです。静附で50~55です。
それでも、公立中学より私立中学に進学するメリットはあります。一番は授業時間が私立の方が多いことです。宿題の量も全然違います。また、いろいろな行事や体験授業もあるので多感な中学生の時代を過ごすには良いと思います。お金をかけた分、子供の教育には良いということです。
そして、保護者の方が一番期待するのは中高一貫教育で授業の先取りをしていることでお子様の学力が高くなるということです。
県内の私立中学には大きく分けて二つのパターンがあります。学力を重視し、公立中学よりレベルが高い教科書を使って公立中学より速く授業を進める学校と、部活もやりながら教科書や授業のスピードは公立中学とほぼ同じで、でも公立中学より授業時間も多く面倒見の良い学校です。
どちらが良いかはお子様の学力や生活、希望する大学・学部によりますし通学時間や指定校推薦の枠の数など様々な条件がありますので一概に言えません。ここで大事なのは、前者のパターンの先取り授業をやっている学校のメリットが活かされているかどうかです。星陵中学や暁秀のアルファ、雙葉、聖光等があてはまります。
例えば、星陵では数学は体系数学を使って(この体系数学は公文国際も使っていますが)、中1は正負の数、文字式が終わり1次方程式をやっていて、シラバスでは連立方程式の計算までが期末テストの範囲です。暁秀のαでは新中学問題集をメインのテキストに使って、正負の数、文字式、1次方程式が終わり、比例・反比例をやっています。公立中学では6月の20日前後の定期テストの範囲が正負の数と、文字式のほんの一部だけです。私立中学は難しいテキストを使ったうえで公立中学の1.5~2倍のスピードで授業を進めています。星陵中学も含めてこのパターンの学校は高2までに高3の範囲を終了し、高3は受験勉強にあてることになっています。これは東京などの超一流校と同じです。全国的に偏差値が40~45、せいぜい50ぐらいの学校が、偏差値が60~70や70以上の学校と全て同じことができるかどうかです。
かなり厳しいと思います。
今のやり方でついていける子供はほんの一部だけです。
親からも、こんなはずではなかったという苦情を聞きます。私達から見ると、テキストの使い方や宿題の出し方、説明の仕方が違っていると思われる事例がままあります。学校の授業の説明がよく分からない、早すぎる、という子供の声も聞きます。良い先生方もいるのですが、中にはそうでない先生もいます。全ての生徒の学力を上げるのは難しいです。子供の資質、向上心等が違うからです。
各私立中学間の競争も激しく、学校の実績を上げるために、どうしても成績の良い生徒に目が行きがちです。また、成績の悪い子供は学校だけの責任でなく子供や親にも問題があります。
保護者の方も、中高一貫校に入れば必ず学力が上がると思わないことです。塾に行かなくても学校で全部見てくれるとは限らないのです。進度の速い中高一貫校に入ってつぶれる子供もあります。自分の子供の学力と性格をよく考えるべきです。
それと、学力重視の中学では例えば学力によるクラス分けをしたら下のクラスの子供には公立中学と同じレベルの教科書とテキストを使って、その中で授業のスピードを上げて中高一貫のメリットを活かすとか、授業料を上げてその分講師の数を増やすとか外部に委託するとかした方が良いのではないかと思います。開成は教科書を使わずに先生方が作ったプリントで授業をしています。
私立の先生方も大変だと思いますが、子供の学力向上と保護者の方の期待がかかっています。静岡県の私立中学が良くなってもらいたいです。
お問い合わせはお電話で
0545-62-6755

Posted by ケンゾー先生 at 11:30
│塾長講座(中学受験)