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2019年10月18日

星陵高校から先生方が来て下さいました!(続き)

こんにちは。
中学受験・高校受験・大学受験・個別指導・小論文対策なら興塾びっくりマークです。

今回は、前回に引き続き、星陵の下村先生、北斗先生とお話ししたことの内容です。

すべて物事は、原因と結果によって成り立っています。今ある子供達の学力や想い方、生活態度は、結果です。その原因は、想うこと、何を想って暮らしてきたかにあります。何故なら、人は全て、何かを想うから、その想いが言葉になり、態度になり、行為になるからです。

良き想いで、良き方法で、良き結果となります。心が一番大切で、根本の原因は、想い方、心にあります。その想い方、どういう時にどういうことを想うかは、その子の環境、教育にあります。親の教育、しつけの仕方が最も大事になります。

よく「考える力」が大切だと言われます。最近の子供達は、「考える力」以前に、そもそも、考えることをやめます。算数の文章題は、はじめから、文章の意味もとらず、ただ、かけ算だ、わり算だと言っています。特に、一人っ子、末っ子の依存症の中で育った子供がそうです。

また、そうでなくても、学校教育の中で、義務と責任を教えず、個人情報や人権、権利ばかり教えているので、全て自分は正しく、人のことはどうでもいい、人が何とかしてくれる、自分は守られている、というような、自己中心的で、人の話をきかない、過保護な子供が多くなっています。

そういう子供は、考えることを面倒くさがります。子供には、義務と責任を教えるべきです。

また、「考える力」とよく言いますが、それは、原点、原因をみる力です。普段の生活でも、もとは何なのか、何故なのかを教えなければなりません。親は、自分の感情、怒りで子供に話すことが多いと思います。子供が親の思っていることと違ったことをした場合、何故、それが間違っているのかを説明せずに、自分の感情で怒っているだけです。

ひどい場合には、そのことと関係のない、以前のことや、昔のことまでもちだします。そうなると、子供は、何がもとだったのか、原因だったのかが分からなくなり、話を聞いているようで、聞かなくなり、スリ替えだけを覚えます。そして、親の怒りは、子供に恐怖心と憎しみしか与えません。恐怖心と憎しみをもった子供は、ひどくなれば、反抗的になり、家庭内暴力、引きこもりになります。

人間には、動物と違って、知性と理性があります。理性は、心のブレーキです。親がまず、理性をもって、心のブレーキをかけるべきですし、子供にも教えるべきです。それが教育、しつけです。

いつも、自分が何を想っているのか、自分で自分の心をみながら、正しくない想い方(自己保存、自我我欲)をしている、ということをよく分かって、感情的になっていると思ったら、せめて、3秒待ってから口を開いたほうがいいです。

中々、3秒待てないものです。瞬時に相手を攻撃する言葉が出てきてしまいます。口に出したら、やり直すのが大変です。まだ、心の中で思っているだけの方が、やり直ししやすいです。

親や先生方、塾の講師など、子供に関わっている人は、よくよく、気をつけなければいけません。そして、1つ1つ細かく区切って、物事を見るべきです。そして、1つ1つに感謝をして、物事の区切りをつけるべきです。ミソもクソも一緒にしないことです。スリ替えをしないことです。

簡単な例でいいますと、子供が、サイダーを飲みたいと言った時に、コーラがあるでしょう、とか、ジュースを飲みなさい、とか、ひどい時は、水で我慢しなさい、といきなり言う親がいます。飲み物は飲み物ですが、別のものです。

子供は、ミソもクソも一緒にして、スリ替えを覚えます。原点が分からなくなります。他の例では、駿河湾の話をしているのに、富士山の話をする人がいます。これも、スリ替えで、自分に都合のいい話をしているだけです。子供は、ノイローゼになります。

これでは、「考える力」は、つくはずもありません。一見、考えているようにみえても、自分に都合のいい理由をつけて、スリ替えをたくさん重ねているだけです。

「考える力」は、原点をみて、もとの問題をみて(問いに答える)、そこから、素直に恣意なく、三段論法をやることです。問題はこれである、だから、こうである、従ってこうなる、と考えることです。

優秀な子は、五段論法、十段論法ができます。ただ、三段論法の前提として、基本的な知識は必要です。勉強して、覚えるべきことは覚えなければなりません。その意味でも、子供は、勉強すべきです。

また、不注意なまちがいを減らす方法として、子供に、家の手伝い、特に、トイレの掃除、食事の後片付けなど、家事や水回りの手伝いをさせるべきです。最後の後始末ができる人間になるべきです。ひどい人は、自分のすべき後始末を、いろいろスリ替えをして正当化して、他人におしつける人がいます。

人は、失敗した後の後始末が大切です。失敗した原因(心の想い方)を考え、やり直しをすべきです。また、家事は、細かいことが多く、段取りを考えなければなりません。そういうことも子供に教えるべきですし、例えば、箸の置き方、順番も、長幼の順を考えて置き、物事の秩序を教えなければなりません。

さらに、例えば、兄弟、姉妹がいる場合、上の子は下の子が生まれた時、親をとられた、親の愛情をなくした、孤独である、というような喪失感をもちます。また、下の子は、上の子が親に叱られたり、褒められたりするのをみて、どうすれば、親によく思われるかをみて、ずるく立ち回ります。

上の子がしっかりしていれば、下の子は、上の子をマネしますから、下の子も良くなります。喪失感を与えず、下の子も良くなるために、上の子を大事にすべきです。これは、差別ではありません。

また、親は、下の子に手がかかり、面倒くさいので、上の子には、お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから、ちゃんとやりなさい、と言います。これは、何のしつけにも、教育にもなっていません。上の子も、まだ子供です。ちゃんと理由を教えるべきです。

喪失感をもっと、自分の存在がなくなったように感じ、恐怖や怒り、劣等感、増上慢の心をもちます。一人よがりで、自己保存の強い人間になり、スリ替えをして物事を正当化する人間になり、世間体や虚栄心の心をもちます。

これでは、原点をみて、正しく、理論的に考える力は育ちませんし、努力して自分が向上するのではなく、人を引きずりおろして、自分の憎しみ、恨み、嫉妬を晴らす人間になります。勉強ができるようになるはずもなく、大人になっても大成しません。

愛情を感じさせるのは、逆に、喪失感をもたせないようにすべきです。例えば、新聞を取りに行くだけでも、子供に、新聞を取りに行くよ、と声をかけたり、子供が話しかけてきたら、忙しくても怒らず、話を聞いて、答えるべきです。

忙しくて、細かい話ができない時は、一言、これこれなので忙しいから、後で聞くよ、と答えるべきです。私も塾では、そのようにしています。何人かの子供が、いっぺんに話しかけてきても、話しかけてきた一瞬の順番に、必ず返事をします。私が帰る場合、そばに生徒がいれば、声をかけて帰ります。生徒に勉強を教えるだけではなく、こういうことの方が、もっと大切だと思っています。

喪失感がなくなれば、子供は、素直で、人の話を聞く子になります。そういう子は人に好かれ、良い友達が集まり、出世します。希望が持て、向上心をもちます。

また、子供が良いことをしたり、努力をした時は、おもいっきり褒めることです。子供は、もっと努力する子になります。逆に、悪いことをしたり、失敗した場合は、前後の事実をよく聞いてやり、何が悪いのか理由を説明して、その後、どうするかを教えるべきです。

ただ、怒って責めてはいけません。怒って責めると、子供に恐怖心と罪悪感を植え付けます。罪悪感をもつと、心が狭くなり、人を受け入れられなくなり、いつも自分を正当化することだけを考え、ひとの顔色をうかがう人間になります。罪悪感をもたないように生活すべきです。

これらのことは、まず、親や教師、周囲の大人が実践すべきで、そういう大人をみて、子供は育ちます。親や教師、大人が、自分の想い方を見つめなおさなければなりません。そして子供に、伝えなければなりません。大変なことだと思います。先生方も、一人一人考えて、やるべきです。

夫婦げんかなど、子供の前でするなど、もっての他です。子供に、不安感と恐怖心をもたせるだけです。

人の心も、物理の法則である「慣性の法則」がはたらいています。同じ想い方を続けるのです。間違った想い方、考え方を続けている期間が長いほど、ブレーキをかけるのが難しく、止まりません。子供のうちに、早く直すべきです。車のスピードが速いほど、止まるのに時間と、距離が必要なのと同じです。

それと、三次元的な話で、LINE等はやらない方がいいのですが、その場合、「君子、危うきに近寄らず」を言うといいかもしれない、ということも話しました。また、1日の、今日うれしかったこと、おととい食べた夕食のメニューと、今日失敗したこと、悪かったと思ったことの3行日記を書かせることが、良いのではないか、ということと、小学生の学力日本一の、秋田県方式のことなども話しました。

多少、少なかったり、私が付け加えた部分もありますが、以上が、下村先生、北斗先生にお話しした、大体の内容です。保護者の方、先生方にも、是非、これをみて頂いて、自分を振り返って、家庭で学校で実践してもらいたいと思います。


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