2021年02月06日
入試、定期テストにおける分析と勉強方法
こんにちは。
中学受験・高校受験・大学受験・個別指導・小論文対策なら興塾
です。
2月に入り、私立高校の入試も終わり、いよいよ県立高校の入試が3月の初めに迫ってきました。この時期、県立高校を受験する中3生は、基本的には、入試の過去問を最低でも15年分以上解くべきです。
富士高等のトップ高を受験する場合は、できれば、全国の公立高校の最近の入試問題を解くといいと思います。特に、数学は学力がつきます。今からでは、47都道府県全部は無理なので、静岡県の近隣の県の入試問題から解く方がいいです。
私は、東京都や広島県の他の都県を受験する生徒を指導したことがありますが、出題形式や出題内容、傾向がかなり違っていました。静岡県の傾向、クセとは大分違う、という実感でした。
ちなみに、星陵中学では、中高一貫なので、高校入試はないのですが、中3生の早い時期に、全国の高校入試問題を宿題としてやらせています。やはり、生徒の学力がつくということと、塾や市販のテキストと違って、良問が多いからです。
また、理科・社会は記述式問題で差がつきますので、記述式の問題集をやるべきです。記述式問題は、記述に慣れると同時に、知識の確認、定着にもなります。興塾では、1月に県立高校を受験する生徒には、やるべき記述式問題を、1週間ごとのペースを決めて指示し、問題集を渡してあります。
また、静岡県の高校入試で一番難しい科目は数学です。市販の過去問題集では、解説が少なかったり、流れが分かりづらく、子供が家で一人で勉強していても、やり直しができないことが多いので、私は、私が自分で作った数学の単元ごとの分野別の詳しい解説を20年分以上、子供達に渡してあります。
もう、少なくとも数学については、古い方の10年分は終わっています。直近の10年分については、その後から解かせています。生徒が私の解説を読んでも分からない場合は、付せんを貼って持ってきてもらって、全て、個別に指導しています。
それと、もう一つ、子供達の指導で大切なのが、不安感をなくすような言葉のかけ方や、今やっている勉強の手順がどういう意味で、必ず合格できる道筋だということを、常に伝えることです。
生徒の志望校によっては、合格ラインは大分違うので、捨てるべき問題も教えなければなりません。その為には、正確な合格点情報が必要です。興塾では、以前より、合格した生徒の得点表を提出してもらっていますので、詳しいことが分かり、全部、詳しく教えると、個人情報の問題もありますので言えませんが、大体の見当は子供達に伝えて、不安感をなくし、モチベーションを上げる為にやっています。
ここでは、詳しいことは言いませんが(それは、塾の責任だからです)、学調とは全く違う、ということと、数学の証明や英作文、理科、社会、国語の記述式の採点基準も学調より厳しく、なおかつ各高校ごとに採点基準も違う、ということは知っておいた方がいいと思います。
私の知っている例でも、例えば、英語が満点だと思っていた生徒が、実際は、50点満点の40点だった、ということがあります。
このように興塾ではやっていますが、公立中学の生徒に限らず、中高一貫の私立中学の生徒にも、高校に進学した後、大学受験まで視野に入れて、一人一人に指導しています。
公立中学の3年生は、高校入試の勉強もしていますが、3年生以外の公立中学の生徒は、今、学年末テストの直前の追い込みの時期で、興塾では、通常授業以外に、毎週、補習をしています。
試験日程を考えながら、子供達がテストの感覚を本番当日、その科目にぴったり合わせられるように、科目ごとのテスト範囲を考えて、バランスよく、忘れそうなところを覚えられるように、細かく、一回、一回、プリントを印刷して、問題演習をやり、宿題を渡しています。
私は、勉強の合理的な最短距離の方法を追求するのが大好きなのですが、その為には、過去問の分析が重要です。今回、例えば、公立の中2の数学のテスト範囲は、三角形、四角形の証明がメインで、得点の差が開くところですので、なるべく失点を防ぐ為に、直近3年間の(それ以前のものもありますが)富士市の、いろいろな公立中学の過去問の分野別、パターン別のプリントを作りました。
(ちなみに、私立中学の過去問は、レベルが違いすぎて、公立中学の参考にはなりません)
この中で、一つの傾向がある程度予想していましたが、詳しく調べてみると、はっきりとしたことが分かります。
富士市、富士宮市の公立中学で、副教材として使っているテキストは、何種類かありますが、主に「基礎問題集」と「よくわかる数学」というテキストを使っています。テキストは試験当日までに宿題として提出することになっていますので、生徒は、当然、いつかやらなくてはならないのですが、宿題なので、とにかく空欄を埋めて提出することだけを考えているので、学力になっていないことが多いのですが(特に、成績が学年で上から3分の1より下の生徒ほど、そうです。)、過去問を分析すると、数学の証明の問題のうち、8割以上が、上にあげた2つのテキストから出題されています。
この傾向は、中学の先生のやり方としては、悪くないと思います。初めて証明を解くことを知った子供達が、いきなり難しい証明ができるわけではないので、基礎学力の定着としては、良いのです。
中には、A中学では「基礎問題集」を使っていて、B中学では「よく分かる数学」を使っている場合、A中学で、B中学のテキストの問題を出題していることもあります。
ですから、少なくとも、学校のテキストは、全部、確実にやっておくべきです。テキストがしっかりできるようになったら、他の、少しレベルの高い問題をやらせるべきです。
成績の良い子と、振るわない子では、ここで差がついて、90点台か70点台か、の違いになってきます。いずれにせよ、優先順位を考えて、勉強のやり方を間違えないことです。
私は、数学、理科を塾では担当していますが、新しい単元の説明の後は、すぐに、各中学のテキストを解かせています。一番基本的で、初めて解くには適していますし、学校の宿題も片付くからです。
ほんのちょっとした分析ですけれども、やらない塾が多いです。大変だからです。
医学部専門の塾があるというのも、それは、入試の傾向に特徴があり、医学部の入試と法学部の入試とでは、大学が求める能力も違うからです。大学入試ほどではないにしても、高校入試や、普段の定期テストの中にも特徴がありますし、公立と私立でも、違いがあります。
このようなことをしっかり明確に分かって、実際に適切な指導をやっている塾や講師につくと、子供は救われると思います。このようなことは、広告やチラシでは分かりません。
保護者の方は、ボーッと生きるのではなく(チコちゃんに叱られます)、目をあいて気絶するのではなく、子供の為に労力とお金をかけるべきです。
最後ですが、受験生と、その保護者の方も、もう少しです。がんばって下さい。もうすぐ春です。
お問い合わせはお電話で
0545-62-6755

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2月に入り、私立高校の入試も終わり、いよいよ県立高校の入試が3月の初めに迫ってきました。この時期、県立高校を受験する中3生は、基本的には、入試の過去問を最低でも15年分以上解くべきです。
富士高等のトップ高を受験する場合は、できれば、全国の公立高校の最近の入試問題を解くといいと思います。特に、数学は学力がつきます。今からでは、47都道府県全部は無理なので、静岡県の近隣の県の入試問題から解く方がいいです。
私は、東京都や広島県の他の都県を受験する生徒を指導したことがありますが、出題形式や出題内容、傾向がかなり違っていました。静岡県の傾向、クセとは大分違う、という実感でした。
ちなみに、星陵中学では、中高一貫なので、高校入試はないのですが、中3生の早い時期に、全国の高校入試問題を宿題としてやらせています。やはり、生徒の学力がつくということと、塾や市販のテキストと違って、良問が多いからです。
また、理科・社会は記述式問題で差がつきますので、記述式の問題集をやるべきです。記述式問題は、記述に慣れると同時に、知識の確認、定着にもなります。興塾では、1月に県立高校を受験する生徒には、やるべき記述式問題を、1週間ごとのペースを決めて指示し、問題集を渡してあります。
また、静岡県の高校入試で一番難しい科目は数学です。市販の過去問題集では、解説が少なかったり、流れが分かりづらく、子供が家で一人で勉強していても、やり直しができないことが多いので、私は、私が自分で作った数学の単元ごとの分野別の詳しい解説を20年分以上、子供達に渡してあります。
もう、少なくとも数学については、古い方の10年分は終わっています。直近の10年分については、その後から解かせています。生徒が私の解説を読んでも分からない場合は、付せんを貼って持ってきてもらって、全て、個別に指導しています。
それと、もう一つ、子供達の指導で大切なのが、不安感をなくすような言葉のかけ方や、今やっている勉強の手順がどういう意味で、必ず合格できる道筋だということを、常に伝えることです。
生徒の志望校によっては、合格ラインは大分違うので、捨てるべき問題も教えなければなりません。その為には、正確な合格点情報が必要です。興塾では、以前より、合格した生徒の得点表を提出してもらっていますので、詳しいことが分かり、全部、詳しく教えると、個人情報の問題もありますので言えませんが、大体の見当は子供達に伝えて、不安感をなくし、モチベーションを上げる為にやっています。
ここでは、詳しいことは言いませんが(それは、塾の責任だからです)、学調とは全く違う、ということと、数学の証明や英作文、理科、社会、国語の記述式の採点基準も学調より厳しく、なおかつ各高校ごとに採点基準も違う、ということは知っておいた方がいいと思います。
私の知っている例でも、例えば、英語が満点だと思っていた生徒が、実際は、50点満点の40点だった、ということがあります。
このように興塾ではやっていますが、公立中学の生徒に限らず、中高一貫の私立中学の生徒にも、高校に進学した後、大学受験まで視野に入れて、一人一人に指導しています。
公立中学の3年生は、高校入試の勉強もしていますが、3年生以外の公立中学の生徒は、今、学年末テストの直前の追い込みの時期で、興塾では、通常授業以外に、毎週、補習をしています。
試験日程を考えながら、子供達がテストの感覚を本番当日、その科目にぴったり合わせられるように、科目ごとのテスト範囲を考えて、バランスよく、忘れそうなところを覚えられるように、細かく、一回、一回、プリントを印刷して、問題演習をやり、宿題を渡しています。
私は、勉強の合理的な最短距離の方法を追求するのが大好きなのですが、その為には、過去問の分析が重要です。今回、例えば、公立の中2の数学のテスト範囲は、三角形、四角形の証明がメインで、得点の差が開くところですので、なるべく失点を防ぐ為に、直近3年間の(それ以前のものもありますが)富士市の、いろいろな公立中学の過去問の分野別、パターン別のプリントを作りました。
(ちなみに、私立中学の過去問は、レベルが違いすぎて、公立中学の参考にはなりません)
この中で、一つの傾向がある程度予想していましたが、詳しく調べてみると、はっきりとしたことが分かります。
富士市、富士宮市の公立中学で、副教材として使っているテキストは、何種類かありますが、主に「基礎問題集」と「よくわかる数学」というテキストを使っています。テキストは試験当日までに宿題として提出することになっていますので、生徒は、当然、いつかやらなくてはならないのですが、宿題なので、とにかく空欄を埋めて提出することだけを考えているので、学力になっていないことが多いのですが(特に、成績が学年で上から3分の1より下の生徒ほど、そうです。)、過去問を分析すると、数学の証明の問題のうち、8割以上が、上にあげた2つのテキストから出題されています。
この傾向は、中学の先生のやり方としては、悪くないと思います。初めて証明を解くことを知った子供達が、いきなり難しい証明ができるわけではないので、基礎学力の定着としては、良いのです。
中には、A中学では「基礎問題集」を使っていて、B中学では「よく分かる数学」を使っている場合、A中学で、B中学のテキストの問題を出題していることもあります。
ですから、少なくとも、学校のテキストは、全部、確実にやっておくべきです。テキストがしっかりできるようになったら、他の、少しレベルの高い問題をやらせるべきです。
成績の良い子と、振るわない子では、ここで差がついて、90点台か70点台か、の違いになってきます。いずれにせよ、優先順位を考えて、勉強のやり方を間違えないことです。
私は、数学、理科を塾では担当していますが、新しい単元の説明の後は、すぐに、各中学のテキストを解かせています。一番基本的で、初めて解くには適していますし、学校の宿題も片付くからです。
ほんのちょっとした分析ですけれども、やらない塾が多いです。大変だからです。
医学部専門の塾があるというのも、それは、入試の傾向に特徴があり、医学部の入試と法学部の入試とでは、大学が求める能力も違うからです。大学入試ほどではないにしても、高校入試や、普段の定期テストの中にも特徴がありますし、公立と私立でも、違いがあります。
このようなことをしっかり明確に分かって、実際に適切な指導をやっている塾や講師につくと、子供は救われると思います。このようなことは、広告やチラシでは分かりません。
保護者の方は、ボーッと生きるのではなく(チコちゃんに叱られます)、目をあいて気絶するのではなく、子供の為に労力とお金をかけるべきです。
最後ですが、受験生と、その保護者の方も、もう少しです。がんばって下さい。もうすぐ春です。
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Posted by ケンゾー先生 at 16:00
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